記事の主な内容
- ゲンジボタルの生態
- ゲンジボタルの生息できる自然環境
- 辰野町の自然環境保全の取組み
- 信州辰野ほたる祭り2014
夜空を飛び交うホタルは幻想的で見る人を魅了しますね!
子供連れには、自然界の不思議な光景、
カップルにはムードある幻想的夜景など、見どころ十分です!
昔はどこででも見られた光景ですが、環境の変化とともに
今では、一部の地域に限られ、誰もが目にする事ができなくなりました。
私が生まれ育った故郷も水のきれいな川と山に囲まれた山村でした。
ホタルが飛び交う頃には家の中にまでホタルが入って来る事もあり、
ホタルが群がる木は、まるで自然のクリスマスツリーの様であった事が
脳裏に焼き付いています。
その後、災害を防ぐために、河川工事を行い、
川底がコンクリート底に改修されました。
それ以来、ホタルの姿を見ることは無くなりました。
日本で観れる代表的なホタルはゲンジボタルです。
ゲンジボタルの生息状況で自然環境の良し悪しが理解できます。
ゲンジボタルの生態
お腹を光らせ、夜空を飛び交うゲンジボタルは、成虫の間、
わずか10日前後だけ地上で生息し、その間に川岸のこけ等に卵を産み、
一生を終えます。
卵は1ヶ月ほどで孵化し、幼虫になり、川岸に上がってさなぎになる
来年の4月まで、川の中で巻貝のカワニナを餌にしながら成長します。
4月~5月に川岸に上がって土の中でさなぎになり、
6月中旬前後に孵化して成虫になります。
巻貝カワニナ
ゲンジボタルの餌になるカワニナは石底に付くケイ藻を食べて育ちます。
ゲンジボタルの生息できる自然環境
ゲンジボタルが生息するには巻貝カワニナが必要です。
巻貝カワニナが生息するにはケイ藻が必要です。
ケイ藻には、綺麗な水(清流)と石(小石)が必要です。
綺麗な水には、雨を浄化する山林が必要です。
辰野町の自然環境保全の取組み
今でこそ有名な辰野ほたる祭りですが、辰野町でも、
ホタルが激減した時があり、町をあげて、ほたるの生息する
自然環境保全に時間をかけて取組み、今があります。
水質を悪化さす工場廃水や家庭雑廃水・農薬等の
川への流れ込み防止と浄化への取組み。
ホタルやがカワニナが生息しやすい水路の整備や小川の整備、
清掃など、自治体、住民が一体となって取組んでおられます。
信州辰野ほたる祭り2014
第66回信州辰野ほたる祭りが6月14日~6月22日まで開催されます。
松尾峡ほたる童謡公園を中心にイベント開催や屋台が設置されます。
期間中の土日は、伊那富橋・平出交差点~松尾峡が歩行者天国となります。
歩行者天国の時間帯
土曜日:夕方5時~10時
日曜日:夕方5時~9時
ホタルの見頃は蒸し暑い日の午後8時~9時頃
イベント
6月15日(日)
ライブパフォーマンス大会
飯田線と天竜まったり散歩
6月21日(土)
たつのピッカリ踊り
辰野ほたる祭りへのアクセス方法
辰野ほたる祭りへのアクセス方法
東京・名古屋方面から
中央自動車道伊北ICから国道153号線で約10分
新潟・長野方面から
長野自動車道塩尻ICから国道153号線で約20分
しだれ栗森林公園への近道
長野自動車道岡谷ICから勝弦峠経由で約10分
最後に
ゲンジボタルに限らず、動物、植物の生息状況の変化は
自然環境のバランスが変わった事を意味します。
動植物が人間に警鈴を鳴らすシグナルだと早く気づいて
環境保全に力を注ぐ必要があります。
孫の時代には、経済的豊かさより心の豊かさが
尊ばれる時代であって欲しいと願います。
子供達にホタルを見せてあげたい両親やおじいさんへ!
ホタルを見ながら、ホタルの住める環境の大切さを伝えてあげて下さい!