孫守り





孫ちゃんに優しく寛容なおじいちゃん

3歳になる孫ちゃん(女の子)も、大好きなおじいちゃんとの1日に すっかり慣れ、自由奔放に1日を過ごす。

それもそのはず、私が出来る限り孫ちゃんの思うようにさせているからだ。

お外で遊ぶといえば、1時間でも2時間でも付き合い、ブーブーに乗るといえば車で公園やドライブに付き合う。

おじいちゃんのすることは何でも真似をしたがる、好奇心旺盛で活発な女の子。

怖さ知らずで冒険心いっぱいの行動は、ハラハラドキドキではあるが、 将来が楽しみと出来る限り自由に遊ばせている。

家の中では、破れかけた障子をビリビリと破ったり、ベッドで暴れ、布団をくちゃくちゃにする行為を、母親やおばあちゃんはすぐに否定的に止めさせようとするが、私が許している限り止めようとはしない。

「破れた障子は張り替えたらいい」「乱れた布団はたたみ直せばいい」そのように寛容な気持ちになるのだ。

甘いと言っても勝手におもちゃを買ったり 、 おやつを買え与えたりはしない。

買うときは母親の許可をもらったり、意向を聞いてから買うようにしている。

物を買い与えて、物欲だけで好かれるおじいちゃんにはなりたくないからだ。
とはいっても、いずれはお小遣いねだりの 関係にならないとも限らないけど。

自分の子供が小さかった頃は、このような寛容な気持ちになったことはない。

よく「責任感がないからだ」などと言われるが、孫に甘い世のおじいちゃんであれば分かると思うが、責任感だけの問題ではない様に思える。

子供が小さい頃、子育ては妻任せにして、十分に子供に寄り添って付き合っていなかったように思える。

子育て世代の父親は30代40代で仕事に打ち込んでいる時期。
私達の年代では、ちょうどバブル期で企業戦士としてバリバリに働いている時期だった。

私の場合、事業拡大に夢中になっていた時期で 、子供を育てなければならない責任感はあったが精神的な余裕はなかった。

子供達と一緒に海水浴やドライブ、買い物などには行くことはあったが、常に寄り添って付き合ってはいなかった様に思える。

テレビなどで子供に寄り添って付き合ってるお父さんの姿を見ると自分の反省点ばかりが目につく。

その時々の家庭の事情を伴って子育てに正解などないと思えるが、精一杯子供に接してあげることが親子の絆を深める源の様に、孫ちゃんの面倒を見ながら思うようになった。