サツキの花が満開中ですが、玉仕立て剪定は花後直ぐの時期に強剪定をして樹形を整える事が来年の花に重要と言われています。
毎年同じ時期に強剪定を行っているつもりでも、過去のサツキの花画像で比較すると咲かない年やまばらな年があるため原因を探ってみました。
10年程前からブログやSNSの投稿用にサツキの花を撮影し、パソコンに画像を保存していました。
今年撮影したサツキ画像を保存していると、毎年の開花状況にばらつきがある事に気づきました。
毎年、花が終わった6月の下旬から7月の初めの時期に強剪定を行っているのですが、綺麗に咲く年と咲かない年があります。
母も元気な頃、「去年は咲いたのに今年は全然咲かん!なんでやろ!」等とボヤいていたのを思い出しました。
10年程でパソコンは何台も交換していますが、画像はパックアップを取り、現在のパソコンに保存しているため見る事が出来ました。
DVD等に保存しているだけでは見る事も無かったかも知れません。
綺麗に咲く年は撮影していますが、咲かない年は記録が有りませんので、良く咲いた画像で比較してみます。
最初の画像は、2009年5月31日撮影のサツキの花です。
紫陽花が色づき始め、サツキも葉が見えない程満面に咲いています。
同じアングルで別の年の花を比較してみます。
2011年5月31日撮影のサツキの花です。
2011年も良く咲いています。
2010年の画像が無い事からあまり咲かなかった様です。
2012年6月2日撮影のサツキの花です。
全く咲いていません。
2015年5月27日撮影のサツキの花です。
2015年は綺麗に咲いています。
2012年~2014年は咲き方にムラがあったみたいです。
2019年5月31日、今年の状況です。
花がまばらに咲いているだけです。
2011年の画像です。
白やピンクのサツキ、花月の誉れ(かげつのほまれ)も綺麗に咲いています。
2015年も良く咲いています。
徒長枝以外に葉っぱが見えない程です。
2019年5月31日の状況です。
20%の咲き方です。
2014年6月4日の画像です。
咲き方70%、徒長枝が目立ちます。
2015年5月31日の画像です。
咲き方90%以上ですが徒長枝が花の邪魔になっています。
2018年、昨年の画像です。
咲き方70%、偏って咲いています。
2018年花後の時期に行った強剪定の画像です。
花の画像と比較すれば玉仕立ての大きさがかなり小さくなっているのが分かります。
2019年5月31日、今年の状況です。
咲き方30%、昨年良く咲いた部分が咲いていません。
2018年のサツキの記事
花が終わったサツキの玉仕立て剪定と春芽が伸びた松のみどり摘み
画像を見る限り、2011年と2015年に綺麗に咲き揃った以後は咲き方にムラが有る事が分かります。
同じ玉仕立てのサツキを年度別に比較して見て、咲かない原因が少し分かった気がします。
サツキの花が終わるのは、6月の中旬位ですが、7月の中旬から8月の中旬頃に来年の花芽が出始めます。
そのため、6月の終わりから7月の初め迄に剪定をして樹形を整える必要があります。
剪定を行っても、花の中央にある雌しべが残っていると来年の花芽が付かなくなります。
そのため、雌しべが残らない様に思い切って深く、強剪定を行う必要があるのです。
只、2018年に行った強剪定の結果、刈り込みすぎた部分が今年は咲いていない様に見えるのです。
咲かない原因の一つに深く刈り込みすぎたのかも知れません。
強剪定と言っても程々、加減が必要なのかも。
今年の剪定は中程度の深さに抑え、剪定後の画像を残し、来年の花の咲き具合を見たいと思います。
どの画像も徒長枝が目立っています。
100%咲いていても徒長枝が邪魔をして美観を損ねています。
徒長枝は9月頃に樹形から伸びた枝だけを剪定すると良いのですが、これまで全く行っていませんでした。
強剪定だけで安心して、油断をしていました。
玉仕立てのサツキは庭を造る際に石積みの継ぎ目部分に植えているため、肥料を株元に施す事が出来ません。
石積みの上で咲くバラ苗の肥料がサツキの肥料になっていると考えています。
大きな花の煌陽(こうよう)や紅万重(こうまんえ)の花弁には病気の跡が増えだしています。
チュウレンジハバチの幼虫が玉仕立ての上端を食い荒らす事もあります。
定期的な病害虫防除剤の散布が大切だと感じています。
10種類以上有った盆栽のサツキも僅か2鉢になりました。
母が手塩に掛けた盆栽も、管理不足で枯れたり、新芽が出なかったりと残念な結果です。
花後の6月は植え替えの時期として最適ですので2鉢のサツキだけは植え替えをして残そうと思います。
隠居気分で充分な手入れが出来る様になるのは何時の事やら・・・
毎年、100%綺麗に咲かそうとする事自体に無理があり、体力を回復するには数年かかるのかも知れません。
「サツキの事はサツキに聞け」話し掛かける様に愛情込めて育てないと結果に現れてくれない気がします。
10年前から撮り続けている庭の写真が自分に気づきを与えてくれました。
今後も自分の未熟さが画像に出ていないかチェックの意味でも撮り続けたいと思います。