花盛りのサツキ





サツキの剪定

サツキの玉仕立て剪定前

サツキは花が終わった後、花がらから花芽と呼ぶ新芽が伸び、先端に蕾が付き、翌年に花が咲かなくなります。
花芽が付くまでに刈り込み、刈り込み後に成長する芽が来年の花を形成するのです。

込みすぎたサツキを放置すれば、風通しが悪くなり、害虫も発生しやすくなりますし、樹形が乱れ花の数も減り、見苦しい姿になりかねません。

公園や街路樹の寄せ植えサツキが毎年沢山の花を咲かせるのは、花後に樹形を考えながら深く刈り込む作業を行っているからなのです。

庭植えのサツキの玉仕立て剪定

サツキの玉仕立て剪定後

鉢植えのサツキは、花が散った後に残った雌しべを花がらから丁寧に摘み取るのですが、庭植えのサツキは花数も多く、摘み取りは困難です。

庭植えのサツキの場合、大きな刈り込みバサミを使って、樹形を整えながら丸い玉仕立てになる様、深く刈り込んでいます。

サツキの株が古いので、前年と同じ位まで刈り込みます。
丸坊主の5分刈りってとこでしょうか。

刈り込み後、緑の葉っぱで覆われていた枝が現れ、初めての剪定の頃は大丈夫かと不安になりましたが、日当たりや通気性が良くなり、来年の花芽が成長しやすくなるのです。

最後に、玉仕立ての内部や株元に残った切りくずや枯葉を掃除して剪定作業の終わりです。

今後は秋に樹形を乱す程伸びたトビ枝を、ハサミで切り落とすだけの作業です。

松の剪定

春芽が伸びた松

松の剪定は春芽を摘む、みどり摘みと秋以降に樹形を整える、もみあげに別れます。

松の剪定作業は、一般的に古葉もぎが必要なもみあげ作業を示し、手作業の為、1本の松に何日も要する場合があり大変な作業です。

春から伸びた春芽を摘み取っておく事で、秋のもみあげ作業を楽にしたり、樹形を整えやすくなるのです。

松のみどり摘み

春芽が伸びた松のみどり摘み

みどり摘みは春芽が伸び切った頃に芽元から切り落とします。
切り落とす事で芽元から3本程度の夏芽が出て、新たな樹形の基になって行きます。

春芽を放置すれば、針状の芽が横に開き、松葉が混み合い、害虫やクモの巣、鳥の巣まで作ることも有りますし、何よりもバランスの悪い見苦しい樹形になります。

みどり摘みは芽が柔らかく、細い棒で芽元を叩けば折れてくれますので、手が届かない所や樹形をこれ以上伸ばしたくない場合に効果があり、足場の悪い高所での作業も簡単で早く終わります。

最後に

サツキの剪定は梅雨時が本番で秋は修正程度、松の剪定は晩秋のもみあげが本番です。