多動症の可能性がある子供への親の接し方

多動症の可能性がある子供がいるお母さんは、接し方や対応次第で障害の程度も変わり、将来に影響を及ぼし兼ねません。

親としての考え方を改め、子供の行動を良く理解し、家庭での関わり方を工夫しながら見守る事が大切です。
子供への親の接し方や対応について紹介します。





多動症の可能性がある子供への接し方や対応

多動症の可能性がある子供は、注意力が弱く衝動的な行動を取るため、他の子供の何倍と手がかかり子育てに苦労が絶えませんが、子供の行動を受け入れながら良い面に目を向け、ほめながら根気強く接する事で、子供の気持ちが楽になり、症状も弱くなるのです。

子供への接し方次第で子供が自信を無くしたり、元気になったりと変わり、症状の変化に繋がります。

子供に接する上での大原則

  • しつけのつもりで叩いたり体罰をしない
    叩かれて行動を止めるのは一時的です。親を憎んだり、一生消える事のない深い傷を負う事になります。
    叩かれた子供は、叩く子供になりかねません。百害あっても一利なしなのです。
  • 暴言を吐かない
    しかるつもりが、興奮しすぎて怒鳴ったり、暴言を吐いて言葉で子供を傷つけてしまうと、子供の心に深い傷がつき、悪い結果になるだけです。
  • 注意する頻度を減らす
    同じ事を何度も注意していても、子供は嫌な気分になるだけで効果はありません。
    ゲームなどに夢中になっている時などは、子供の気を引かせてから注意をします。
  • 考え方を変える
    嘘をついてごまかしたり、やるやると言ってやらないのは、親を困らせるためにわざとやってると考えがちですが、考え方を変え、不器用でこんな風にしか表現できないんだなと思った方が子供をフォローしやすくなります。
  • 親の考え方や気持ちを強制しない
    子供の将来や成長過程に理想像を描きすぎると、子供の負担になり悩ます結果になります。
  • 抽象的な言葉を使わない
    「頑張って!」「きちんとして!」等とあいまいな言葉は子供に伝わりにくく、具体的に散らかった本を片付ける際に、本棚の場所を指定してあげる等の支持をしてあげると混乱せずに伝わります。
  • 他の子供の名前を出して比較しない
    「お兄ちゃんは出来た」とか「○○君は言えたのに」等とむやみに比べた表現をしがちですが、子供は落ち込むだけで注意になりません。
  • 子供の悔しい気持ちを理解する
    自分の思うようにならない事で、かんしゃくを起こして暴れたりキレやすい場合、場所を変え寄り添って落ち着かせ、冷静になったら、かんしゃくを起こしてはいけない事が次第に理解できる様になります。
  • 家族全員で接し方を共有する
    お母さんだけでなく、家族全員が子供の行動を肯定して、良い面をほめて引き出したり、用事を頼んで家族に受け入れられ、本人の長所を自覚できる様に導くのも、家族全員の関わり方になります。

適切なほめ方としかり方

ほめ方としかり方

子供の行動を否定的に見るのではなく、良い面に目を向け、ほめながら自信を持たせ、力を伸ばしてあげる事が大切です。

ほめ方

簡単に思える事でも、一人で出来たら手を握ったり声をかけて分かりやすくほめてあげる。

宿題ややるべき事に目標が持てる様に約束事をして、やる気や努力する事を引き出す。

しかり方

子供に否定的なしかり方をせずに、子供の気持ちを認めながら優しく諭す。

子供の好きなシールを用意して、ほめた時にシールをあげ、諭した時にはシール1枚を減点するのも、子供にとって分かりやすい、ほめ方としかり方になります。

最後に

親の接し方や対応は、あくまで参考にすぎません。
親として日々違う子供の行動や反応に適切に対応するのは、慣れるまでは大変です。
しかし、常に寄り添う気持ちで接すれば、子供の症状が軽くなる事は間違いありません。

子供の成長に待ったはありません。
親として今できる精一杯の事をしてあげて下さい!