40代から増え始める膝の痛みや違和感は、50代になると関節の摩耗や変形と合わさって急速に運動器障害として現れてきます。
症状が進むと全身の機能が低下してロコモになる恐れがあります。
膝の痛みからロコモになる危険性について紹介します。
膝の痛みからロコモになる危険性
最近、ロコモってよく耳にしますけど、高齢者の方の病気でしょ?
ロコモはお年寄りの病気というイメージがありますが、膝や腰の痛みがきっかけで始まることが多く、足腰が弱くなり関節の衰え始める40代から50代の働き盛りの女性がロコモになる危険性を知っておくべきなんです !
全身の機能低下を招くロコモ
膝の痛みの主な病気、変形性膝関節症はロコモの原因の一つに挙げられています。
ロコモ(ロコモティブシンドローム)は骨や筋肉、関節など、体を動かす運動器の機能の低下から連鎖的に全身の機能低下を招く状態を表しています。
ロコモ予備軍のロコモチェック
膝に痛みがあったり、違和感がある人はロコモ予備軍と言っても過言ではありません。
ロコモチェックで思い当たる点があればロコモの可能性があります!
- 立ったまま靴下が履けない
- 2kg 以上の荷物が持ち歩けない
- 布団の上げ下ろし等、力の入る家事仕事はあまりできない
- 室内を歩いていて、滑ったりつまずいたりする事がある
- 手すりがないと階段の上り下りができない
- 続けて歩くのは15分くらいが限界だ
- 信号が青の間に横断歩道を渡りきれない
- 杖が欲しいと思う時がある
膝の痛みから寝たきりになる危険性
膝痛で歩くのが辛くなると、骨や筋肉が弱るだけでなく心肺機能が低下したり肥満に伴う生活習慣病にかかりやすくなリます。
生活習慣病の中には命に関わる病気の引き金になる場合もあります。
膝の痛みが原因で寝たきりになる事もあるのか?
膝の痛みが原因で運動量が減り、次第に筋力が低下していきます。
ロコモや寝たきりになる状態を順序を追って説明します!
膝の痛みからロコモになる順序
膝の痛み⇒
歩くのが億劫になり活動量が減る⇒
筋力や心肺機能の低下(活動量が減ると筋力も心肺機能も弱り少し動いただけで息切れ動悸がして疲れやすくなる。)⇒
さらに活動量が減る⇒
ロコモティブシンドローム⇒
寝たきり生活
膝の痛みから寝たきりになる順序
膝の痛み⇒
歩くのが億劫になり活動量が減る⇒
骨粗鬆症(骨からカルシウムが溶け出して、もろく折れやすくなる。高齢の女性の大腿骨骨折はロコモの原因になりやすい。)⇒
転倒骨折⇒
寝たきり生活
膝の痛みから命に関わる病気になる順序
膝の痛み⇒
歩くのが億劫になり活動量が減る⇒
生活習慣病(糖尿病、脂質異常症、脂肪肝、高血圧など)⇒
脳卒中(脳の血管が詰まったり破れたりすると命を取り留めても半身麻痺などの障害が残り寝たきりに進みやすい)⇒
心筋梗塞(高血圧や糖尿病などが原因で心臓の血管が詰まって発作を起こす最悪の場合は死亡することもある)⇒
寝たきり生活
最後に
いかがでしたか!
膝の痛みが、高齢者の病気と思われがちなロコモや骨粗鬆症、命に関わる病気の引き金になり兼ねない事を理解して頂けたと思います。
そして、ロコモの予備軍は40代から始まっているのです!
膝の痛みを早めに改善する事が、後のロコモや寝たきりの予防に繋がるのです!