足首の8の字体操

座ってできる、足首の8の字体操は、腰から足首までの筋肉をほぐし、靭帯の柔軟性を取り戻すことで、膝関節の動きもスムーズになり、痛みが和らぎます。

しゃがんだり正座をする時に膝が痛む人に効果的な足首の8の字体操を紹介します。





足首の8の字体操

膝に痛みがあると、歩行が制限されがちになり、必然的に足首が硬くなります。
足首が硬いと益々、歩行がスムーズに出来なくなり、太ももから下の下肢全体に無理な力が入り、膝や股関節の筋肉や靭帯がこわばってしまいます。

足首の8の字体操で、足首をほぐし、滑らかに動かす事で、膝関節の動きもスムーズになり、痛みも緩和されていきます。

靭帯と関節包

関節の最深部にある靭帯と関節包は周辺の筋肉と連携して関節の動きをコントロールしています。

靭帯はコラーゲン繊維を含んだ強靭な組織で、骨同士を繋いだり、関節の動きの安定と制御や可動域の制御、軟骨の保護などの重要な働きがあります。

関節包は、関節を包んでいる膜で、関節がずれたり外れたりする事がない様、保護しています。
線維膜と滑膜の二重構造になっており、滑膜からは軟骨細胞に栄養を補給したり、滑りと衝撃剤の役目をしている滑液が出ています。

膝の痛みや歩行がしにくいのは、関節周辺の筋肉以上に靭帯や関節包のこわばりにあるのです!

足首の8の字体操は靭帯や関節包に柔軟性を持たす目的の体操なのです!

アライメントの矯正

関節の動きが良くなってくると、関節を繋いでいる筋肉のアライメントが矯正され、歩行による荷重が関節に正しくかかるようになってきます。
そうなると、膝の痛みも益々、軽減される様になって行くのです。

床に座ったままで出来る、足首の8の字体操

座ったままで出来る、足首の8の字体操

床に座り、両足を揃えて伸ばします。
左右のかかとと親指を揃え、足首全体でできるだけ大きく8の字を描きます。
逆回しも同様に行います。
15回程行います。

縦方向と横方向の8の字を其々、15回程描きます。
1日2~3回、15回を1セットとして行います。

片足ずつの足首8の字体操

両足を揃えて行うのが難しい場合は、片足ずつ行うか、片膝を曲げて行っても効果があります。

両足足首の下に座布団を二つ折りにして、足首を浮かせれば、更に8の字が描きやすくなります!

足の付根に痛みが出る場合は、足を少し広げて行うと痛みが和らぎますが、痛みが酷い場合は止めて下さい!

足首8の字体操の相乗効果

足首を柔らかくすると、腰から足首までの筋肉、靭帯が緩まり、歩行や動かす時に、体重が分散され、膝、腰、股関節の関節への負担が少なくなる効果が望めます。

猫背の矯正にも繋がり、肩こりや首のこりも緩和する相乗効果も望めます。

正座やしゃがんだりする時に膝が痛む方にお勧めします。
正座やしゃがんだりできない膝の痛みは、可動域を広げる

最後に

ナオト

座ってできる足首の8の字体操はいかがでしたか!
足首を柔らかく保つだけで、膝の痛み以外にも相乗効果があるなんて、目からウロコって感じです!
回数にこだわらず、毎日、少しづつできる事から試してみて下さい!