膝の痛みに悩まされる中高年が増えていますが、その多くは、変形性膝関節症という病気によるものです。
変形性膝関節症は、40代から誰もがかかる可能性のある身近な病気ですが、適切な治療や改善を行なえば、必ず治すことができます。
変形性膝関節症に発展する原因について紹介します。
変形性膝関節症に発展する原因
変形性膝関節症は、ひざ関節の軟骨が摩耗して痛みが生じる病気ですが、自覚症状と変形性膝関節症に発展する原因を照らし合わせ、理解することが大切です。
変形性膝関節症に発展しやすい人は、デスクワークの多い人、姿勢の悪い人、太り気味の人に多く、思い当たる人は注意が必要です。
変形性膝関節症に発展する流れ
時々痛む膝の痛みや違和感を見過ごし放置していると、変形性膝関節症に発展していきます。
変形性膝関節症に発展する流れ
- 長年にわたる運動不足
主婦や太り気味の女性に多い。 - ひざ周辺の筋力の衰え
特に、ひざの内側広筋の筋力が衰えていきます。 - O脚が進行します
O脚が進行すると、ひざ関節が内側に傾き、狭くなります。 - 軟骨同士が触れる
ひざ関節の軟骨がこすれ合いやすくなります。 - ひざ関節が痛み出す
動き始めに、膝の痛みを感じるようになります。 - 変形性膝関節症の進行
変形性膝関節症に発展していることに気づかず、放置すれば歩けなくなる程、悪化していきます。
変形性膝関節症の特徴
変形性膝関節症には、ひざが痛む、ひざが腫れる、動きづらくなる3つの特徴があります。
スタートペイン
変形性膝関節症は、動き始めに痛むスタートペインが特徴です。
座った状態から立ち上がる時や、歩き始めなど、動作の最初にひざが動く時に痛みが出ます。
階段を降りる際にひざが痛み、ひざがきしむような痛みを感じるようになります。
ひざが腫れたり、水が溜まって強い痛みを伴う場合もあります。
痛みや腫れを放置していると、O脚が進行し、内側の軟骨がすり減り、ひざが曲がって歩くたびに体が左右に揺れるようになります。
ひざ関節が硬くなり、真っすぐ伸ばしたり、正座が辛くなり、次第に日常生活にも支障をきたすようになって行きます。
直接ひざに影響を与える要因
ハッキリとした原因が分からず、40代位から軟骨のすり減りが始まります。
直接ひざに影響を与える要因
- 遺伝
膝が悪い親や家族がいる。 - 加齢
加齢により、軟骨を生成する成分が不足してきます。 - 女性
ホルモンバランスの乱れがひざ関節の血行不良を招きます。 - 肥満
肥満はひざ関節に負担をかける最大の要因です。 - 筋力の衰え
運動不足による筋力の衰えは、軟骨を支えきれなくなります。 - スポーツの習慣
ひざへの負担が大きいスポーツの習慣が、ひざ関節に影響を与えます。 - 下肢の変形
O脚や偏平足などはひざに偏った負荷がかかります。 - 足に合わない靴
足に合わない靴やハイヒールを無理に履き続けると、ひざに偏った負荷がかかるようになります。
他の病気による要因
ひざの怪我や他の病気が原因となって痛みが起こる要因
他の病気による要因
- 関節軟骨の損傷
ひざ周辺の骨折や怪我、捻挫による、関節軟骨の損傷。 - 靭帯損傷
激しいスポーツによる怪我や労働作業による靭帯損傷。 - 半月板損傷
スポーツや事故などの怪我。 - 膝蓋骨脱臼
膝蓋骨(ひざのお皿)の位置がずれる。スポーツ活動中の若い女性に多い。 - 大腿骨内顆骨壊死症
ステロイド薬の大量使用などで、ひざ関節内側の骨が弱くなる。 - 関節リウマチ
両ひざが共に痛むのが特徴です。
最後に
変形性膝関節症に発展する原因を、あなたの膝の痛みと照らし合わせ、予防や改善に役立てましょう!