脳梗塞とは
脳梗塞とは血の塊(血栓)が血管を塞ぎ、血液が脳細胞に酸素や栄養を運べなくなるために、脳がダメージを受ける病気です。
脳に十分な血液が行き渡らなければ脳細胞は壊死してしまいます。
脳梗塞のタイプ
脳の毛細血管が詰まるタイプ
特に高齢者に多く日本人に一番多いタイプです。
脳の太い動脈で動脈硬化が進んで血栓ができたり、剥がれた血栓が血管を詰まらせるタイプ。
心臓や頸動脈など、他の部位から血栓が流れてきて詰まるタイプ。
突然発症する最も危険なタイプです。
特に高齢者に多い病気ですが、高血圧、糖尿病、心臓病、喫煙、飲酒等、生活習慣の乱れが危険因子となる生活習慣病でもあります。
脳梗塞の前兆
脳梗塞の症状には前兆となる症状があり、その時点で、一刻も早く脳神経外科で検査をすることが重要です。
一過性脳虚血性発作
体の片側の手足に力が入らない、重いめまい、激しい頭痛、ろれつが回らない、言葉が出てこない、ものが二重に見えるなどの症状が現れます。
小さな血栓が一時的に血管を詰まらせて起きる症状です。
時間で数分から数十分程度で時間の経過と共に症状が治まり、そのまま放置する人が多く悪化の原因になっています。
脳梗塞の症状
脳梗塞の症状は、脳細胞の壊死した部分によって異なります。
手足の動きに関する部分
手足がしびれたり、麻痺して歩行が困難になります。
言語に関する部分
ろれつが回らなくなったり、言語障害が起きます。
一過性黒内障
顔半分に麻痺が残ったり、突然、一時的に片目が見えなくなる場合もあります。
脳梗塞の再発
脳梗塞は再発しやすい病気で再発率も2~3%といわれ、脳梗塞を患ったら、発症後一年ほどは注意が必要です。
脳梗塞の予防
脳梗塞の起こりやすい時期と時間帯には特徴があります。
6月から8月の夏場、睡眠中と朝の起床後2時間以内に集中して発症する事が分かっています。
起床時には血圧が上昇するので、就寝前と起床後に必ずコップ一杯の水を飲む事が夏の脳梗塞予防につながります。