糖尿病とは
血液中のブドウ糖が異常に多くなり、血管や神経が冒される厄介な病気です。
最初は、自覚症状もなく、長い年月をかけて進行し、様々な合併症を引き起こします。
糖尿病には3大合併症と呼ばれる、糖尿病性神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症があり障害が出ていれば、病気がかなり進行した状態です。
3大合併症以外にも心筋梗塞や脳卒中等の動脈硬化症に、かかりやすくなります。
糖尿病性神経障害
合併症の中でも早い内に出だす症状で、手足にしびれやが出たり、怪我の痛みを感じなかったりと神経系障害の影響で血流が悪くなり、末梢神経障害の症状が出ます。
立ちくらみや筋力の低下、胃腸不良等、自律神経障害の症状も現れます。
糖尿病網膜症
目の底にある網膜には毛細血管が集まっており、高血糖になると、血流が悪くなり、出血や網膜剥離を起こして視力が低下していきます。
白内障や緑内障を引き起こす事も多く、最悪の場合、失明する事もあります。
糖尿病腎症
高血糖が長く続くと腎臓の毛細血管への血流が悪くなり、たんぱく尿が出たり、尿がうまく排出されずに老廃物がたまり、尿毒症を引き起こします。
尿毒症になると人工透析により老廃物を取り除く療法を週に2,3回必要になります。
血糖値とは
血糖値とは血液中のブドウ糖の量を数値で表します。
健康な人の血糖値は食前(空腹時)で70~90mg/dl、食後の高い時で160mg/dl以下でそれ以上になると糖尿病の疑いがあります。
インスリンとは
インスリンはすい臓から分泌されるホルモンの一種で、血液中のブドウ糖を細胞に送ってエネルギーに変えたり、脂肪やグリコーゲンに変えて蓄える働きがあります。
その為、ブドウ糖が代謝されるための大切な物質で体の中で唯一血糖値を下げる事ができます。
運動不足、肥満、ストレス等の生活習慣を続けていると、インスリンの効果が弱まり、それを補うために分泌量を増やそうとする、すい臓が弱り、インスリンの分泌量が減り、血糖値が上がってしまいます。
血糖値を上げない生活習慣改善策
日常生活の中で血糖値の管理ができれば、糖尿病予防になり怖い合併症を引き起こす事もありません。
肥満予防と改善の食生活
規則正しい食事時間を設け、ゆっくり噛んで食べる。
野菜や海藻類が中心の献立作り
食べ過ぎないよう小皿に1人分取り分けて食べる
脂っこいもの、甘いもの、お酒は控えめに
薄味の調理を心がける
食品のカロリーを知っておこう
適度な運動
適度な運動は肥満防止とインスリンの効果を高める為、とても大切です。
散歩から始め、慣れれば30分程のウォーキングを習慣づけましょう。
ストレス解消
ストレスがあると副腎からインスリンの働きを損なうホルモンが分泌されるため、ストレスをためない事が大切です。
休息を充分とって、趣味や楽しい事等の自分なりのリラックス方法でストレスを解消する様、心がけましょう!