つるバラ(クライミングローズ)の中でも育てやすく、視界を覆うほどの中輪花がバラ愛好者に人気がある、アイスバーグとアンジェラの大苗を2月に購入、日当たりや風通し、生育状態による壁面やドーム仕立てを考慮して庭植えしました。
バラを育てて10年あまり、これまでは切り花に最適な木立性の大輪で四季咲きのハイブリッド・ティ・ローズ(HT)を中心に育てて来ました。
つるバラはスペースこそ必要ですが、誰もを魅了する存在感はバラの系統種類の中でも際立っています。
壁面やドーム仕立てで育てる楽しみを増やすべく、つるバラを植えてみました。
つるバラ、アイスバーグ
つるバラ、アイスバーグはバラ、シュネービッチェンの別名ですが、日本ではアイスバーグの呼び名に馴染みがあります。
フロリバンダローズの原種からの枝変わりで、バラ園ではフロリバンダローズのアイスバーグやつるバラのアイスバーグ両方を見ることができます。
アイスバーグの特徴
純白色でわずかに香る中輪の花は、セミダブル咲きで花つきがよく、房咲きに咲く育てやすいバラです。
枝はよく分岐して素直によく伸びるので、壁面やドーム仕立てにする誘引などの管理がしやすく、思い通りのイメージに仕立てやすい優しいバラです。
春に房咲きに咲き誇った後は秋に咲く返り咲き品種です。
浅緑の照葉が茂り、純白の花を引き立ててくれます。
アイスバーグの庭植え
幅や深さが40センチ程の穴を掘り、底にゴロ石を敷き、寒肥と同じ配合の元肥を入れ、鉢植えバラの植え替え用培養土と同じ用土を加え、アイスバーグの大苗の芽の出る向きを確認し、接ぎ木部分が土で覆われないように植え付けます。
用土を軽く押さえ、不足分を補い、バラ苗が根付き安定するまで支柱を立てて支えます。
最後にたっぷりと水を与え、霜の降りる心配がなくなるまで不織布で覆って防寒しておきます。
つるバラ、アンジェラ
つるバラ、アンジェラはアンジェリカの別名でも呼ばれ、初心者でも育てやすく女性のバラ愛好者に人気のつるバラです。
アンジェラの特徴
濃いピンク色で15弁程の丸弁カップ咲きが可愛い中輪のバラで、春にはほのかな香りと共に一枝に数え切れない程の花で葉が見えないほど房咲きに沢山咲き魅了します。
四季咲き品種で春以降も可愛い花が楽しめます。
枝は横張り性ですが、生育旺盛でよく伸びるため誘引もしやすく、アーチからフェンスまで仕立てやすいバラです。
冬の休眠期に短く剪定すれば木立性バラの様に咲かせる事も可能です。
アンジェラのの庭植え
植え方はアイスバーグの庭植えと同じですが、枝の横張りが強いので、新芽の出る向きを考慮して植え付けましたが、枝の伸び方は今後の成長次第となります。
アイスバーグと同じく、暖かくなるまでは不織布で覆って防寒しておきます。
最後に
春にだけ咲く一季性のつるバラは、その年に伸びた枝に花は咲きませんが、返り咲きや四季咲きのつるバラが今年中にどれだけの花を咲かせてくれるのか今からワクワクしています。
立ち止まり微笑ましく語りかけてくる人が増える事も楽しみの一つです。