大阪北部の直下型地震





わが家の影響

今朝の地震の揺れには驚きました。
私の地域では震度5弱でしたので建物への影響はありませんでした。

緊急地震速報と実際の地震の揺れとの間に、5秒から10秒の時間差があれば身構えることができますが、今回のような直下型地震では、地震で揺れている途中に緊急地震速報が流れ、緊急地震速報が間に合わない事が分かりました。

電車や高速道路など交通機関が全面ストップ 状態になり、通勤時間帯の駅では大混乱、娘は仕事に行けず、孫ちゃんも保育園が急きょ休み状態です。

時間の経過で分かった地震の被害状況と問題点

都市部での直下型地震では、被害が少なく思っても人口が密集している分、交通機関の乱れやライフラインの被害が多数の人に影響を及ばします。

道路地盤下の給水本管の破損による断水は復旧までに時間を要し、断水状態が食事やトイレ等に影響を与え、ストレスや二次災害の可能性もあるため、早い復旧が望まれます。

数カ所での給水本管からの漏水は、ライフラインの老朽化を意味し、各地域のガスや水道管の再点検と交換工事が急がれます。

報道によれば、現時点で3人の方がブロック塀や家具の下敷きになって亡くなられています。

不運にも小学校を目前にして、学校道路脇のブロック塀が横倒しになり下敷きになった9歳の小学生の場合

鉄筋の入っていない高さ約1.8m~2.0mのブロック塀が倒れれば、大人でも下敷きになれば動けなくなる事は免れません。

現在の建築基準法では縦筋や横筋を入れることが義務付けられていますが、それ以前からのブロック塀に規制はありません。

ただ、小学校等の公共建築物には新耐震による耐震補強工事が殆どされているにもかかわらず、周辺のブロック塀などに 補強工事がされていないのは盲点と言えます。

幼い小学生の死を無駄にしない為にも、今後は問題点を放置せず、全国で見直し点検される事が望まれます。

不運にも子供の登校時の見守り隊として、ボランティア活動に参加する途中でブロック塀の下敷きになった80代の男性の場合

民家のブロック塀の倒壊状況をテレビ画面で見る限り、通常の人造コンクリートブロック塀ではなく、山等から切り出された石や柔らかい大谷石の塀と思われます。

切り出された石や大谷石の場合、レンガ積みと同じ様な周囲をモルタルで固めた固定法が多く、倒壊しやすいため、規制が必要になると思われます。

危険性が有ると思われる道路に面した塀等では、注意を促す標識を貼る等の対策も必要ではないでしょうか。

自宅の本棚の下敷きになって亡くなられた男性の場合

マンションの自室で本棚の下敷きになって男性が亡くなられました。

地震があるたびに家具の横転事故があり、家具の固定が叫ばれますが、木造住宅と違って、マンションの場合、壁への固定はビスや釘が効かなかったり固定方法が分からず、一般の方では難しいのが現状です。

市販品で天井への突っ張り棒もありますが、壁固定に比べて安心度は劣ります。

地震に強いと思って購入したマンションでも、家具の固定は必須です。

特に高さがあり不安定な本棚や食器棚等は、業者に頼んででも、確実な固定をしておくべきです。

最後に

私はこれまで、木造住宅耐震診断員として、旧耐震基準の木造住宅を診断し、可能な限り倒壊を免れる為の耐震補強工事やアドバイスを行ってきました。