股関節の痛みが膝の痛みの原因

膝の痛みの原因に股関節が悪く、股関節をかばって、膝に無理な負荷がかかり、膝を痛める女性が増えています。

股関節が悪いと、鳩胸の姿勢になりやすく、膝を痛める要因になります。
股関節の痛みが膝に及ぼす影響について紹介します。





女性に多い股関節の痛み

股関節の病気の変形性股関節症は男性に比べ、圧倒的に女性に多い病気です。
男性に比べて筋力が弱く、股関節が緩いことや、股関節の形が横に広いことなどが関係しています。

股関節のくぼみが浅く、太ももの骨が十分に覆われず、ずれやすい状態(臼蓋形成不全)も女性に多く、妊娠・出産、子育てで負荷がかかり、発症しやすくなると考えられています。

女性に多い股関節痛の初期症状

正座をしようとすると股関節が痛んだり、よく歩いた後で股関節の外側が痛んだりしますが、しばらく休むと痛みがなくなり、単なる疲労と勘違いしやすく、異常に気づきにくい場合があります。

股関節の前、横、後ろの付け根部分や筋肉に痛みが生じますが、首痛、腰痛、膝の痛みの順に痛みや違和感が生じ、最後に股関節痛になる場合も多くあります。

股関節に異常があっても、痛みがなく放置していると、肩が上下左右に揺れ、足を引きずる歩き方になってきます。

痛みが出始めると、痛む足をかばい、引きずるようになってきます。足をかばい続けると、周囲の筋肉の筋力低下が起こり、よけいに足を引きずる歩き方になっていきます。

動きが狭くなり、動作が制限されると、それをかばうようになり、腰痛や膝の痛みへと進行していきます。

ハト胸(前弯姿勢)の特徴

股関節の悪い人は前弯姿勢になりやすく、膝に負荷がかかりやすくなります。

前弯姿勢は、お腹を前へ突き出す形で、腰も前側に曲がり、骨盤が傾き、股関節の動きが悪くなります。
神経が圧迫され、腰の痛みやしびれが起きる場合もあります。

腰骨が前に曲がっていると、股関節を動かしにくくなり、大腿四頭筋がこわばり、機能が低下します。
その結果、膝の曲げ伸ばしで、膝が痛むようになってきます。

最後に

膝の痛みだけではなく、股関節に違和感があったり、足を引きずるような歩き方、ハト胸で腰にも違和感を感じる方は、放置したり、自己判断せず、早めに医師の診察を受けられることをお勧めします。

医師の診断により自分の股関節の状態を理解した上で、リハビリ体操やエクササイズなど、自分で治すプログラムを組まれるのが最善の方法です。