四季の庭は五感の宝庫

四季折々で表情を変える庭の花や植物、木々とふれあう事は、人に備わる五感から脳を活性化させ、ストレスを和らげたり免疫力を高め心身を癒やす効果があります。

庭園療法と呼ばれるガーデンセラピーを理解するだけで、病んでる家族の援助になり、園芸の楽しみ方も変わるかも知れません。





ガーデンセラピーとは

ガーデンセラピーとは、住まいに植物を取り入れ、日常的にさまざまなカタチで自然と接することにより、健康な暮らしと健康寿命の増進を実現する療法です。
ガーデンセラピーを取り入れていくことで、五感を刺激し、脳を活性化させることができます。
そして自己治癒力を高めていき、病気にかかりにくい心身づくりを行い、健康寿命を延ばし、幸せな暮らしをつくること。
さらに生活習慣を見直し、心身共に豊かな住まい方、ライフスタイルをつくり上げていくことを目指しています。
引用元 一般社団法人 日本ガーデンセラピー協会

私がガーデンセラピーを知ったのは、「高岡 伸夫のガーデンセラピー 心身を癒やす究極の自然療法」と言う書籍からでした。

興味深く読み進める内に、園芸好きな私が五感で感じ、表現したいブログ内容にぴったりで、多くの人に知ってもらうべきだと感じました。

ガーデンセラピーを知る事で、病気になる前に未病でくい止める予防医療や、うつや認知症の症状を和らげたり遅らせたり出来る事が分かってきます。

現代の日本は、保険医療にお金が掛かり過ぎているにも関わらず、西洋医学の病気治療のための病院や処方箋に保険適用されますが、予防医療や自然療法に重点が置かれていません。

ドイツでは森林療法に保険が適用され、フランスではアロマセラピーに健康保険が適用されています。
西洋医学に習うのであれば、ガーデンセラピーも認められるべき療法だと言えるのです。

日本には四季があり、山や豊富な水、緑が在るのは当たり前の自然の光景で、良さが認識されないまま、都市部に人口が集中し、緑の少ないコンクリートジャングルでストレスを溜め込み、病気になったり、精神的に病んだ人間が増え続けているのです。

外国人観光客が増え続けているのは、外国から見れば、日本の自然の美しさや日本特有の古くから受け継がれた文化や建物に新鮮さや憧れを抱くからなのです。

昔から日本の家に庭が在るのは当たり前でしたが、現代の狭い敷地の住宅に庭を作るスペースはほとんど無く、重要視もされていません。
それ以上にマンションが増え続けています。

家に庭が在ってこそ、くつろげる家庭があるのです。

家だけでは溜まったストレスから開放され癒やされる部分が足りず、本来の家庭とは言えない様に思えるのです。

四季の庭は五感の宝庫

木々の芽吹きが感動を呼ぶ

ストレスを抱えた人や病弱な人は、綺麗に咲いた花以上に木々の芽吹きに感動を覚え、癒やされるそうです。

私も、冬には落葉し枯れてしまったのでは?と思える様な山椒の木やモミジが元気に芽吹き、青々とした新鮮な葉を伸ばし始める時が1年で1番好きな庭の光景です。

庭は、目で見て楽しめる「視覚」、花や植物の香りを感じる「嗅覚」、鳥や蝉、こおろぎ等の鳴き声や木々や植物が風に揺られる音が聞こえる「聴覚」、梅や山椒、いちごや野菜等を味わう「味覚」、土や花、野菜に触れ合う「触覚」等、人間が持つ五感全てを感じられる身近な自然なのです。

木々の新鮮な芽吹き

目で見て楽し見ながら気持ちが落ち着けば、そよ風に揺れる木々の微かな音や、ほのかな香りを感じる事が出来、五感が開放され清々しい気持ちで自律神経が整い、免疫力がアップされるのです。

雨の日に窓越しに眺める庭にも自然の恵みを感じ安らぎを覚えるのです。

最後に

庭で花や植物とふれ合う事で心身ともに豊かになり、健康的に寿命が伸びれば最高ですよね!

介護が必要な親や身近な方が居られる方は、一緒に庭や花を眺めながら話をするのも、日頃のストレスを和らげる方法ではないでしょうか?

これからも、五感によるガーデンセラピーの効果について具体的にお伝えしたいと思います。