梅干し用の南高梅は旬を感じる漬け込み合図





南高梅の漬け込み作業

梅干しは、保存食として1年中食べる事ができますが、梅干用の完熟梅は5月の下旬から6月の中旬までの間でないと購入できません。

購入時期を逃すと、1年間梅干しが食べられなくなるので、忙しくとも購入を余儀なくされるのです。
そのため、値段や完熟度を見計らないながら購入時期を決めています。

梅酒を漬けるための青梅は即買いで、熟する前に漬け込みますが、梅干し用の南高梅は出来る限り完熟度が進んだ状態で購入すれば、すぐに漬け込む準備ができるからです。

6年ほど前に、わが家の料理として 梅酒の作り方や梅干しの作り方を紹介していますが、6月の時期になると、未だに多くの方に閲覧されています。

チャック付き食品保存袋のストックバッグによる梅干しの塩漬け方法を紹介していますので、興味のある方はご覧下さい。

6年前の漬け方の補足

梅干しは、梅の完熟状態で塩漬けすると実も柔らかく、美味しくなるのですが、毎年漬けていると少しずつ自分なりに漬け込む要領が分かり、6年前の漬け方に補足をしておきます。

1kg単位で売られている梅干し用南高梅は、既に黄色やピンク色に色づいた完熟梅ら、まだ少し未熟な青梅状態まで混ざって入っています。

購入した梅を、ザルや新聞紙の上に広げ、3種類ほどにより分けています。

10kgも購入すると、画像の様な大きなザル3個でも足らない程いっぱいになります。

最初に、直ぐにでも漬け込む準備ができる完熟梅、もう少し待ったほうが良い色づき始めた梅、しばらく保存する必要がある未熟梅の3種類に分けておきます。

完熟梅は、直ぐに梅のなり口に付いているヘタを、竹ぐしなどで傷を付けないよう取り、塩漬け準備に入ります。

残りの二種類は完熟度見ながら順次塩漬けをしています。

以前未熟な梅は、ダンボール箱に入れ、押し入れに保存していましたが、最近は部屋に広げた状態で完熟度を見ています。

部屋には甘い香りが漂い、香りの中にいるだけでも、良い気分に浸れるのです。

この作業は結構面倒なので、ついつい一度に塩漬け作業をやりたくなりますが、梅干しが美味しくなる漬け込みに、この方法が良いと思うようになりました。

家族皆んなが好きな梅干しの味

私と妻は、一日一個は必ず食べているので、10kg漬けても足らない位です。

昨年の梅干しは、特に美味しかったのか、家族も「美味しい美味しい」と食べてくれました。

特に孫ちゃんが「すっぱすっぱ」と言って、梅干しのお茶漬けを欲しがります。

塩分が多い事もあって、加減をしながら与えていますが、皆んなが喜んで食べてくれるので、今年も漬けがいがあります。

年々、塩分を控えめにして漬け込んでいるのですが、家族が美味しいという梅干しと、私が美味しいと感じる梅干しにはちょっと違いがあります。

私は、イメージとして、梅干しを想像しただけでも口の中に唾液がたまり、顔の表情が変わるような酸っぱい梅干しが大好きなのです。

近年の梅干しは、塩分を控えたせいか、良い南高梅を購入しているせいか、その辺はよく分かりませんが、酸っぱさが抑えられています。

私には物足りない味も、家族にとってはこの方が美味しく感じるのでしょう。

梅干しに含まれるクエン酸の健康効果

梅干しを1日一個食しているのは、梅干しに含まれるクエン酸が健康に良い効果をもたらしてくれるからです。

クエン酸は疲労回復に良い事で知られています。

疲労回復以外にも、体内の尿をアルカリ性にする性質があり、尿酸を溶かして体外に出やすくし、尿酸値を下げ、痛風を抑える事が期待できます。

梅干しのクエン酸には殺菌効果があり、食中毒が増えやすい夏場には、お弁当やおにぎりに利用されるのは、食中毒予防のためでもあります。

夏場に汗をかくと、体内の塩分が汗と一緒に出て不足し、熱中症にかかりやすくなりますが、梅干しを食べて、塩分補給する習慣が、熱中症の予防にもつながります。

最後に

年齢と共に、揚げ物などの食事が苦手になり、あっさりとした梅干しや和食を好む様になってきました。

おかずが何も無ければ、日の丸弁当でも苦になりません。
その方が健康的なのも皮肉な栄養事情です。

梅干しが出来上がるまでには、梅を塩漬けする作業 、赤ジソを漬ける作業、梅を土用干して保存する作業と、かなりの手間がかかり、「来年は漬けるのを止めよう」と思ってしまいます。